通信制高校はスクーリングという登校日を設けており、登校することで単位を取得することができます。(通信制高校の詳しい説明についてはこちらの記事をご覧ください。⇒通信制高校とは?)もちろん卒業にはレポートやテストも実施する必要があります。ただ、スクーリングに関しては通信制高校によって内容や登校日数が異なるため、比較して決めることをおすすめします。今回は、通信制高校のスクーリングはどのような内容で、学校によってどのように異なるのかをご紹介します。
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スクーリングとは?
スクーリングとは、「学校に登校して学習する」と定義づけています。通信制高校で学んでいる方が学校で教師から直接講義や実習などの授業を受けることもスクーリングと表現されます。
以下では、通信制高校のスクーリングの日数や授業内容についてご紹介します。
絶対参加しないといけないの?
絶対参加しないといけません。
なぜなら、通信制高校の単位を取るための条件に「レポート提出」「テストを受ける」、そして「スクーリングを受ける」というものがあるからです。
つまり、スクーリングを受けないと単位が貰えません。
単位が貰えないと、通信制高校を卒業することができないため、「参加必須」なのですね。
しかし、現在不登校・保健室登校・ひきこもりといった状態の人にとって、絶対参加のスクーリングはハードルが高く感じられるかもしれません。
いったいどれだけの回数通わないといけないのか、次の項目で説明します。
必要登校日数はどれくらい?
「スクーリング」が卒業要件に入ってるとさっき説明しましたが、スクーリングに関する明確なルールは決まっていません。
よって、日数や回数は通信制高校によってバラバラです。
一般的には年間20日程度、または年に2回の集中スクーリングを実施している学校が多いです。
登校日数を回数にしている学校もあれば、時間や期間、曜日にしているところもあり、通信制高校によって登校頻度は全く異なります。
自分の都合と照らし合わせて選ぶことが大切です。
スクーリングの授業はどのように行われるの?
さきほど、スクーリングに関する明確なルールは決まっていないと言いました。
それは内容ややり方に関しても同様です。
全日制高校で行うようなごく普通の授業をやる学校。
面談をして自宅学習してて分からなかった部分を質問したり、進路相談をしたりする学校。
校外学習として、農作業体験やボランティア活動をする学校。
通信制高校の卒業要件である「30時間以上の特別授業への参加」も同時にクリアできるように、文化祭への参加やその準備にあてる学校。
本当に学校によってバラバラです。
ただ登校回数やスタイルによってある程度予想をつけることは可能です。
月1~2回登校するタイプ
このタイプでは、面談と、自宅学習やレポート作成で分からないことを補助するような授業を行うことが多いです。
普通の授業を行う場合は選択出来ることがほとんどですが、たまに授業内容が固定されている学校もあるので注意しましょう。
個別指導かクラス単位で行うかは学校によります。
週1~毎日登校するタイプ
学習指導か、不登校支援に力を入れている学校に多いタイプです。
もしくはヒューマンキャンパス高等学校のように、専門学校さながらの専門的授業を行っている学校も多く見られます。
不登校支援に力を入れている場合は、月1や週1くらいから始めて、慣れてきたら毎日登校するコースに切り替えることも出来ます。
専門学校や大学に進学するにしても、就職するにしても、ほとんどの人がいつかは「毎日どこかへ通う」ということをするようになります。
進学先や就職先は不登校だった人への知識や配慮がないことの方が多いのではないでしょうか?
それなら知識・配慮・支援方法がある場所で、「毎日通う訓練」をしてみるのも良いと思いますよ。
年2回の集中タイプ
合宿形式で修学旅行のような内容を行うタイプか、定期試験を受けるタイプが多いです。
どちらにしてもほとんどの生徒をこの日に集めるため、それなりの人数が集まると推定されます。
合宿形式の場合は親子で参加出来るものがあったり、何らかの事情によって合宿が難しい場合は別の方法に変えてもらうことが出来るところもあったりします。
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スクーリングに参加するメリット
「通信」制高校なのに、何で学校に行かなきゃいけないの?と思われるかもしれません。
また、事情によっては外出することや、人が大勢集まる場所へ行くこと自体が難しいということもあるかもしれませんね。
スクーリングに参加すると、普段出来ない体験が出来たり、普段話さない人と話したり、普段の学習をより深めたり出来ますよ!
というよくあるメリットを提示するのは簡単ですが、これじゃ心に響かない人もいるでしょう。
そんな時に役立つ考え方を2つご紹介したいと思います。
「やってみたい」で選んでいい
何で学校に行かなきゃいけないの?と思っているということは、「学校に行く」ということに魅力を全く感じてないのだと思います。
魅力を感じるどころか辛い、怖いばかりという人もいるかもしれません。
しかし、通信制高校のスクーリングには、いわゆる「学校へ行く」というイメージから大きく外れた内容のものも多くあります。
北は北海道から南は屋久島、沖縄まで、色んなところへ旅行する気分で過ごしている内に終わりということも。
「これならやってみたいかも」と思える学校を探してみましょう。
「やらなきゃいけない」で見ていると、どれもこれもきっとつまらないものに映ってしまいます。
「やってみたい」で選んでも良いのです。その自由さが通信制高校の良いところです!
「とりあえず」で選んでもいい
「とりあえずこれなら良いかな」と思えるスクーリングがあれば、それで選んでも良いと思います。
不安が強い人は、「とりあえず」で行動することが苦手という人も多く見かけます。
100%の自信がなくても、やってみる。
その練習をする機会として利用するのも手です。
学校ですから、とりあえずでやって失敗しても大丈夫ですよ。
卒業必要単位はスクーリング以外にどのように取得するの?
卒業必要単位はスクーリング以外にどのように取得するのでしょうか?単位取得方法3つのうち残り2つの方法をご紹介します。
レポート提出で授業内容の定着を図る
学習した内容を定着させるために、学校へ郵送かインターネットでレポートを提出し添削指導を受けます。教科書で勉強するものもあれば、インターネットを利用して学習するeラーニングを実施している学校もあります。レポート提出の頻度は月に1回行う学校もあれば、年に数回しか行わない学校もあります。
単位認定試験で授業内容の理解度を図る
年に数回行われるのが単位認定試験です。これは全日制高校でも行われている定期試験と同じようなもので、一定の点数を取れなければ単位を取得することはできません。しかし、レポート提出とスクーリングにしっかり参加していればテストの点数は高得点を狙わなくても大丈夫と言われています。試験も大切ですが、まずはスクーリングに参加してレポートを毎回提出するよう心掛けましょう。
サポート校の登校日数はスクーリングに該当する?
通信制高校に通うか検討している人の中には、サポート校に通うことも検討されている人もいるかもしれませんので、解説します。
結論から言うと、サポート校に登校していても、通信制高校の卒業要件には全く関係ありません。
全日制高校に入って、全く登校しないで、予備校にだけ通っていても、高校では出席扱いされないのと同じ感じです。
サポート校は、イメージとしては塾と高校の中間にあるもので、サポート校を卒業しても高卒資格は取得できません。
「サポート校とは何ぞや?」って思った人は下記の記事も見てみてください。
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