高卒資格と高卒認定の違いはなに?それぞれの取得方法は?

「高卒資格」と「高卒認定」。
この二つの言葉の違いを正しく理解していますか?
似ている言葉ですが、意味は全く異なります。
この記事では、二つの単語の違いとそれぞれのメリット、社会人の方が高卒資格を得るときのアドバイスを紹介しています。

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高卒資格と高卒認定の違いを紹介!

高卒認定と高卒資格の違いを順に紹介していきます。
簡単に言うと、高卒資格は高校を卒業した証明、高卒認定は高卒レベルの試験に合格した証明です。
以下で詳しく解説します

高卒資格は、高校に通ってもらえるもの

高卒資格は、全日制・定時制・通信制のいずれかの高校の卒業要件を満たし、卒業することで取得できる資格です。
「卒業要件」とは、以下に記載する三つが主に定められているものです。

  • 3年以上高校に在籍する
  • 卒業までに74単位を修得する
  • 卒業までに特別活動に30時間以上出席する

上記の卒業要件とは、体育祭などの学校行事に参加することです。
基本的に高校に通っている人は、自然に取得できるようにカリキュラムが組まれています。

高卒認定は、試験に合格してもらえるもの

高卒認定は、文部科学省による「高等学校卒業程度認定試験」に合格することで取得できる資格です。
高卒資格と違って、学校に通うことなく資格を得ることができます。
取得しないといけない科目数は決められていますが、一度にとってもいいし複数回に分けて受験しても構いません。
試験は八月と十一月の二回行われますので、この二回に分けて学習を進める人が多いようです。
高卒認定を持っていると、大学への受験が可能になります。

高卒認定資格試験の受験料は、7科目以上受験しても8,500円です。参考書代などを入れても、かなり低得られるといえるコストで認定をでしょう。
高卒認定試験の合格率は約40%と低い
「高等学校卒業程度認定試験合格」

一番大きな違いは高卒か中卒か

高卒資格と高卒認定の大きな違いは、最終学歴が高卒になるか中卒になるかです。
高卒資格は高校卒業したという学歴が得られるので、そのまま就職する場合は最終学歴が「高校卒業」になりますが、高卒認定は高校卒業レベルの学力があることを証明するだけなので、そのまま就職する場合の最終学歴は「中学卒業」です。
そのため、高卒認定は大学に進学するために取得する人がほとんどです。

しかし、高卒認定は18歳にならないと合格の効力は発揮されません。
高校生の間に取得してもすぐに大学受験できるというわけではないので注意しましょう。

それぞれのメリットは?

高卒資格と高卒認定の違いは理解していただけたでしょうか。
この二つの資格は、取得方法にもかなりの違いがあります。
それでは、このそれぞれの資格を取得することのメリットを紹介します。

高卒資格のメリットは就職に有利なところ

高卒資格のメリットは、そのまま就職をする場合に「高校卒業」と証明できることです。
中卒と高卒では取ってくれる会社にかなりの差が出ますから、そのまま就職を目指す人は高卒資格を取っておくとよいでしょう。
加えて、高卒資格の要件である「在籍期間が3年以上」というのは、累計の在籍期間です。
一度退学したとしても、期間が空かなければ記録は残っていますので、再び三年間通わなければならないということもありません。

しかし、取得に基本的には三年間がかかるので、時間がかかるのは避けられません。

高卒認定のメリットは取得に時間がかからないところ

高卒認定のメリットは、資格の取得に時間がかからないことです。
当然試験なので不合格だった場合は再度受験する手間はかかりますが、最短一度の試験で資格取得できることもあります。
また、高卒認定資格試験の受験料は7科目以上受験しても8,500円です。
参考書代などを入れても、高校に三年間通うことに比べればかなり安く取得できる資格と言えます。

しかし、高卒認定の試験の合格率は40%とかなり低いです。
勉強に不安がある人は、高校に三年間通って高卒資格を取った方が早いこともあります。

高卒資格と高卒認定、どちらを選ぶかは人による

高卒資格と高卒認定にはどちらにもそれぞれのメリットがあります。
資格をどのように使うかによって、どちらを取得するべきか変わります。
例えば社会人の人が就職に役立てたい場合は高卒資格を取れば「高校卒業」と履歴書に書けるようになりますし、大学受験を考えている人は高卒認定を取ればすぐに大学受験が可能です。
そのためどちらを取得した方が良いということはなく、目的に合った資格を取るのが一番でしょう。

社会人で高卒資格が欲しい人は、通信制高校がおすすめ

社会人で就職のことを考えた場合、「高校卒業」を条件にしている会社は多いです。
そのため、高卒資格が欲しいと思っている方も多いでしょう。
そのような人には「通信制高校」がおすすめです。
なぜ通信制高校が高卒資格を得るのにおすすめか、以下に理由を解説します。

通信制高校は毎日通う必要がない

通信制高校は基本的に自学自習で進めていくので、毎日通う必要はありません。
社会人の人が仕事をしながらでも並行して通うことが可能です。
また中には社会人コースというものを設置している学校もあります。
このコースを設置している場合は通学する回数が年数回と非常に少なく設定されているので、拘束時間も取られません。

通信制高校は学費が安い

通信制高校は他の全日制や定時制の高校に比べて学費が安く済みます。
公立の通信制高校なら年間授業料は5万円程度、私立の通信制高校なら25万円程度です。
高卒認定を取るよりはお金は当然かかりますが、在籍して最低限の課題をこなせば「高校卒業」が得られると考えれば非常にお得です。

社会人におすすめの通信制高校を紹介!

最後に、社会人の方におすすめの通信制高校を紹介します。
以下に紹介する学校は社会人コースが設置されている上に、他のメリットがある学校です。
通信制高校について検討している方は、参考にしてください。

登校日が最少のルネサンス高校

ルネサンス高校は、登校しなければならない日(スクーリング)の日数が4日と最も少ない数字になっている学校です。
社会人の方でも三か月に一回通えばいいだけなので、負担になりません。
また、国の就学支援学校に指定されているため、社会人の方は学費が免除になることがあります。金銭面でも優しい学校です。

平日夜21時まで質問可能な鹿島学園webスクール

鹿島学園webスクールは、夜21時まで開いていて社会人の人でも質問がしやすい通信制高校です。
他の学校は夕方に閉まるので、夜の自習中に不明点があっても質問は翌日になるまでできませんが、鹿島学園webスクールであれば即座に解決することも可能です。
勉強に不安を感じている人におすすめの学校です。
通学回数も年数回近隣の会場に行けばよいだけなので、ルネサンス高校同様負担になりません。

高卒資格と高卒認定はそれぞれのメリットがある

高卒資格は三年間をかけて全日制・定時制・通信制のどれかを卒業すると得られる資格で、高卒認定は試験に合格すれば得られる資格です。
取得目的によってどちらを取得するかは変わってくるので、自分がなぜこの資格を取るのか確認しましょう。
社会人の方で高卒資格が欲しい人は、通信制高校を使うと簡単に取得できます。