子どもが声優になりたいって言い出したら?

声優、バンドマン、漫画家の絵

こんにちは、管理人のりなっしーです。

私は何度か通信制高校に取材へ行ったことがあり、その時、「漫画家、アニメーター、声優あたりは目指す子が多い」というお話を先生から伺ったことがあります。

因果関係は分かりませんが、通信制高校に通おうとする子は、漫画・アニメ・ゲームの世界を志すことが多いのは事実のようです。

そこで今日は「子供が、(大人から見たら)夢見すぎな夢を追い掛け始めたら、どうするのがいいか」を考えてみたいと思います。

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漫画家?声優?アイドル?歌手?大いに結構だ!

結論から言うと、中高生ぐらいの子が言い出したことなら、今のうちにやらせるべきです。

漫画家だろうとアニメーターだろうと、声優だろうと、歌手だろうとバンドマンだろうとアイドルだろうと。

そして肝要なのは、「好きにしなさい」という態度ではなく、「大いに結構だ!存分に頑張れ!」くらいドーンと構えておいてあげる姿勢でいることだと思います。

子供を応援する家族

人は夢を自分で諦めない限り捨てられない!声優養成所で見た世界

実は私、その昔、声優の養成所に通っていたことがあります。

と言っても、本気で声優になりたかったわけではなく、吃音癖が酷くて、それを矯正する目的のコースがあったので通っていました。

でも声優向けクラスを見学する機会も何度かあり、たまに見に行ってたのです。

20代後半、30代の声優志望もゴロゴロいる

声優向けクラスは、やはり中高生がメインでしたが、どのクラスにも20代後半~30代前半の、いわゆるアラサー世代が男女問わず在籍していました。

てっきり、昔から声優を目指していて、今までデビュー出来ずにいただけなのかと思ったら、そんな人は一人もいませんでした。

皆、「学生の頃から憧れてたけど、やっぱり諦めきれなくて、今からチャレンジしている」という人ばかりなのです。

京大卒一流企業勤めという肩書を捨てた人もいた

顔見知りになったちょっと年上のお姉さん(当時、28歳とかだったと思います)は、京大卒で、誰もが知ってる一流企業の広報部という、華麗な肩書を捨てて声優の夢を目指すことにしたそうです。

広報に配属されるぐらいですから、普通に綺麗なお姉さんでした。

それだけの器量、京大に受かるだけの頭脳、しかも京都出身。もし18歳ぐらいから活動してれば、普通にデビュー出来て人気も出たのではないでしょうか(声優業界では、方言も大事な武器になるのです)。

「親に内緒で」マインドが根付いてしまうのが一番怖い

何も子どもを野放しにしろというワケではないのです。

ただ、あの養成所にいた大半のアラサー組は、親に内緒で仕事を辞め、親に内緒で夢を追い掛けていました。

脱サライメージ

中には、仕事を辞めて夢を追いかけることを伝えている人もいましたが、仕事を辞める段階までは内緒にしていた人ばかりです。

それが一番怖い!

「親に内緒で」マインドが根付いてしまうと、その後も何かあっても「親に相談する」という選択肢は、最後の最後になってしまうのです。

漫画家にしろ、声優にしろ、歌手にしろ、いえ、一般企業への就職でも、いつか絶対に自分一人じゃ解決出来ない問題に見舞われると思います。

でも「相談する」マインドが根付いてない子は、自分で何とかしようとして悪行を重ねてしまう可能性が高くなってしまいます。

そんな時「何でもっと早く相談してくれなかったの?!」と思っても、手遅れなのです。

まだ実家にいて、自分の目が届く内に「ちゃんと相談すれば、ちゃんと応援してくれる」ってことを体験させてあげてほしいと思います。

仲良し親子

余談ですが

つい最近、私の姉が仕事を辞めました。

スピリチュアルカウンセラーという謎の職業を目指すために退職したそうです。

もちろん姉は、母にも父にも内緒にしています。訝しんで反対して終わるだけなのが目に見えてますから。

だからきっと私にだけ言ってきたのだと思います。

実際に、未知の領域なお仕事を目指されると、こんなにもビックリするし、咄嗟に異を唱えてしまいそうになるものかと痛感しました。

私の姉のケースは30過ぎた大人の言い出したことですし、旦那さんがいて経済的には安定していることわかった上なので、何とか応援することが出来ました。

しかし、まだ年端も行かない中高生が言い出したら、さぞかし応援しにくいことと思います。

ですがどうかそこをグッと堪えて、応援しながらも暴走しないように見守っていてあげて欲しいです。

きっと中高生ぐらいの子の夢の方が、まだいくらか応援しやすい内容のものだと思います。

30過ぎた人間が超思い切った時の方が、どこにいくか分からないですよ…。

さらに余談ですが、件の京大出身のお姉さんは、声優ではなくナレーターとして事務所に所属出来たそうです。いつかもし、京大出身の遅咲きナレーター・薫さんをどこかで見かけたら応援してあげてください。