高校へ行く最大の目的は勉強です。通信制高校は全日制高校に比べて登校日数が少ない分、授業内容や授業形態、レベルが気になりますよね。また、学校の授業だけで進学は可能なのでしょうか?
今回は通信制高校の授業についてご紹介します。
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通信制高校の授業内容
通信制高校の授業内容は国語、数学、英語などの一般教科から調理や美容などの専門科目に分けられます。
高校の学習指導要領に沿った一般教科
通信制高校も全日制高校と同じように高等学校の学習指導要領に沿って授業が行われます。多くの通信制高校で表中の科目が一般教科に含まれます。
国語 | 国語表現・国語総合(このどちらか1科目)、現代文、古典、古典講読 |
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数学 | 数学基礎・数学Ⅰ(いずれか1科目)、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A・B・C |
地理歴史 | 世界史A・B(いずれか1科目)、日本史A・B・地理A・Bの4科目の中から1科目 |
公民 | 現在社会または倫理・政治・経済 |
理科 | 理科基礎・理科総合A・B、物理Ⅰ、物理Ⅱ、化学Ⅰ、化学Ⅱ、生物Ⅰ、生物Ⅱ、地学Ⅰ(以上の中から2科目。ただし、理科基礎または理科総合Aか理科総合Bを少なくとも1科目を入れる)地学Ⅱ |
保健体育 | 体育、保健 |
芸術 | 音楽Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、美術Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、工芸Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、書道Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(各科目のⅠの中からどれか1科目) |
外国語 | オーラル・コミュニケーションⅠ・英語Ⅰのいずれか1科目・オーラルコミュニケーションⅡ、英語Ⅰ・Ⅱ、リーディング、ライティング |
家庭 | 家庭基礎・家庭総合・生活技術(いずれか1科目) |
情報 | 情報A・B・C(いずれか1科目) |
これらの科目でそれぞれレポート提出、スクーリング、単位認定試験を行うことで単位取得することができます。
個性を伸ばす専門科目
一般教科だけでなく、個性を伸ばす専門科目・カリキュラムが組まれているのが通信制高校の特徴です。コースを選ぶことができたり、選択科目として受講できたりと、興味のあることを授業の一環で学ぶことができます。
専門科目には、調理、美容、声優、タレント、漫画、ゲーム、デザイン、ファッション、ダンスなど幅広く用意されています。
興味のある科目を見つけたら専門学校に進学し、その道を極める生徒も多いです。
通信制高校の授業の受け方は2通り
通信制高校は自宅で受けるスタイルと登校するスタイルの2通りの受け方があります。
① 自宅で受ける
最近ではインターネットを利用して自宅で授業を受けるのが主流です。自宅だからと言って勉強しなくていい日はなく、毎日授業を進めなければレポート提出やテストで苦労します。
計画を立てて授業を進めていくことが、自宅学習で大切です。
② 登校する
スクーリングでは学校によって登校頻度が異なり、多くて毎週、少なくて年に数回と幅が広いです。公立の通信制高校はほぼ毎週スクーリングが行われる学校が多いですが、私立はスクーリング日数が選択できる場合が多いです。
通信制高校の授業形態は2種類
通信制高校でも登校日に授業が行われます。授業形態は集団授業と個別授業の2種類です。
① 集団授業
通信制高校は自宅学習が基本ですが、どうしてもモチベーションが上がらないなんてこともありますよね。そんなとき集団授業を行うと刺激を受けますし、久々に会う友人と楽しい時間を過ごすことできます。
しかし、自宅学習を怠っていると集団授業についていけなくなる、あるいは学習ペースが早い方は物足りなさも感じてしまうかもしれません。
② 個別指導
個別指導では、一人一人のペースで授業を進めることができるので、疑問点を確実に解消しながら授業を進めることができます。質問が苦手な方でも教師から気づいて指導してくれるので、これまで不登校で学校へ通っていなかった方にもおすすめです。
通信制高校の授業レベルは易しい
通信制高校の授業レベルは、全日制高校に比べると低いです。通信制高校は中学からストレートで入学する方だけでなく、不登校の方、社会人の方、定年を迎えた高齢者の方など、様々な事情を抱えた方が入学します。
そのため、中学校の基礎的な授業内容すら危うい方もいます。レベルの易しい授業内容やゆったりとしたペースで授業が行われるので、物足りないと感じる方もいるかもしれません。
通信制高校の授業で大学受験対策は行われる?
進学率の高い通信制高校では進学コースという大学進学を目指す方対象のコースが設けられています。難関大学への進学実績を誇っている通信制高校もありますが、私立の中でも一握りです。
大学進学を目指すなら進学サポートの整った通信制高校を選びましょう。高校選びで後悔しないためには、進学率で通信制高校を選ぶことをおすすめします。
⇒『通信制高校から大学進学は可能?』