中学校・高校で不登校になった人は一定数います。
そのような人が学校に通学しなくなった後、どのような進路を歩むのでしょうか?
不登校になってしまって将来に不安を感じている人や、なんとなく通信制高校に通えばいいと考えている人はこの記事を参考にしてください。
今後の進路に関して詳しく解説しています。
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不登校になった学生はいったいどうなる?
中学校と高校で不登校になった人は卒業できるのでしょうか?
もし卒業ができないとすれば、その後どのような進路を歩むことになるのでしょうか?
中学校で不登校になった場合と高校で不登校になった場合にわけて解説します。
中学校の不登校なら問題なく卒業できる
中学校で不登校になった場合、学校に通わずとも卒業は可能です。
これは中学校の卒業要件に出席日数が定められていないからです。
中学校を卒業できるため、高校に進学することも就職することもできます。
高校で不登校になったら就職するか転入するか
高校は中学校と違って卒業要件に出席日数が定められているので、不登校で通わなかった場合は留年という形になります。
そのまま通わなければ高校卒業ができないので、他の学校に転入するか就職という選択肢になります。
高校に二年間通っていたとしても、卒業できなければ最終学歴は中卒になります。
不登校になった学生が行くのは通信制高校が多い
不登校になった人の事情は様々なので確実ではないですが、再び別の学校に転入する場合は通信制高校が多いです。
環境を変えれば普通に通学できる人や、家庭の事情で通えなかった人は全日制の高校を選ぶこともありますが、そうでない人は負担が少ないと考えられている通信制高校に通うからです。
通信制高校はなぜ負担が少ないと考えられているのでしょうか?
通信制高校の特徴を紹介します。
出席回数が少ない
通信制高校は基本的に自宅学習で、全日制の学校のように毎日通学することはありません。
通学頻度は学校によってまちまちですが、大体週3~月1くらいが多いです。
毎日学校に通う必要がないということは、不登校だった人からすれば非常にハードルが低い要件です。
人と関わり合う必要がない
通学頻度が少ない通信制高校では、そもそも人と関わり合う機会が少ないです。
学校にそもそも行かないので、人間関係に悩まされることはほとんどありません。
また通学したときもクラスが固定されているわけではなく、参加する学生も毎回違うことが多いです。
人間関係で悩んでいた場合は、通信制高校は非常に魅力的です。
通信制高校の卒業率は低い!
それでも、楽だからと言って通信制高校にとりあえず入学することはおすすめしません。
その理由が、通信制高校は卒業率が40%と低く、入学しても途中でやめる人が多いからです。
通信制高校は見た目ほど楽な学校ではありません。特に中学で不登校になって、学校に通わず卒業した人はこのギャップに悩まされる人が多いです。
その理由を以下に解説します。
自分で学習のすべてをこなすことの難しさ
通信制高校は、自分で授業を進めて課題もこなしていかなければなりません。
中学校で不登校になった人は、不登校で学校を休んでいた間勉強に取り組んでいたという人は少ないと思います。
そのような人が、少し難易度が高くなる高校の授業を自分で進めて単位を取得することは非常に困難です。
登校する必要は少なからずある
通信制高校は通学頻度こそ少ないですが、登校する日には登校する必要があります。
同じ高校に通っている人と同じく授業を受けなければならないので、コミュニケーションを取る必要もあります。
その人たちの雰囲気になじめないと、だんだんと通学するのも億劫になっていき、最終的には学校に行かなくなってしまいます。
通信制高校でも不登校になるというケースは多々ありますので、「とりあえず通信制高校に通う」というような軽い気持ちで選ぶのはやめましょう。
通信制高校に通うなら
それでも通信制高校に通って、高校卒業の資格は持っておきたい!と考えている人は多いと思います。
たとえ社会に出るとしても、中卒より高卒の方が就職の幅も大きく広がります。
高校を卒業しておくことに損はないでしょう。
しかし、通信制高校は前述した通り軽い気持ちでは卒業できません。
どのような学校選びをすれば卒業まで安心してたどり着けるのか、紹介します。
自分で行くか決める
まず大切なことは、通信制高校に通うのであれば自分で通うことを決めましょう。
通信制高校は自分をどれだけ律して学習ペースを維持できるかが問題になります。
親に言われて入学しても、再び不登校になってしまうでしょう。
なぜ通信制高校に行きたいのか、そこで何をしたいのか。それを考えれば、自然と自分がどんな学校に通えばいいの見えてきますよ。
不登校向けの学校を選ぶ
不登校だった人にお勧めしたいのは、不登校の人に向けて手厚い対応をしている学校です。
通信制高校は日本全国にありますが、それぞれの学校ごとに強みにしていることが違います。専門のコースを多数用意しているところもあれば、大学受験に力を入れているところもあります。
不登校だった人が通いやすいような条件の学校を選ぶと、負担が少なくて済みます。
学校に通学する日数を調べておく
不登校だった人が通いやすい学校というのは人によってそれぞれですが、多くの人に共通する通いやすさの基準は、通学日数の少ない学校です。
通信制高校には、通学必須回数を週3日としている学校から、月1回でいいところまで千差万別です。
自分がどのくらいの頻度であれば通学できるのかをきちんと判断して学校を選ぶとよいです。
ただし、授業についていけないという可能性もあるので、少なければ少ないほど良いというわけでもありません。
自分の適切な通学頻度を考えましょう。
不登校の人にお勧めする通信制高校
通信制高校に通うならば、自分が望む条件に合った通信制高校を選ぶ必要があることは分かったいただけたと思います。
そこで、不登校だった人におすすめする通信制高校を紹介します。
ここにあげるのは当然一例ですので、最終的には自分で学校を探してほしいと思います。
通信制高校に通うかどうか悩んでいる人、どんな通信制高校があるか気になっている人は参考にしてください。
ルネサンス高校
ルネサンス高校は、通信制高校の中でも年間通学日数が最低4日と最も少ない学校です。
とにかく学校に通学するのが億劫だという人にとっては、非常に通いやすいでしょう。
授業もレポートもすべてがネット上で完結するので、わざわざどこかに行って作業する必要はありません。
通学日数が少ないことで学校活動以外のアルバイトや趣味の時間も取れます。
興学社高校
興学社高校は、不登校だった人に手厚いメンタルサポートを行っている学校です。
臨床心理士が在中してメンタルサポートを行うことや、個人の理解度に合わせて学習のサポートも行っています。
不登校の期間が長く、通信制高校とは言え学校に通うのは不安があるという人におすすめの学校です。
大学受験対策にも手厚く、難関大にも学生を輩出しているので、将来大学に通いたいと考えている人も参考にしてみてください。
一ッ葉高校
一ッ葉高校は、一般の授業のほかに社会性を鍛える授業を実施しています。
社会に出てからのふるまいだけではなく、自分自身が何をしていきたいかということにも一緒に考えてくれるので、通信制高校に通ってから自分探しをしていこうと考えている人におすすめです。
授業も少人数制のものが多く、学習をサポートする体制が整っています。
通信制高校の卒業率は低い!不登校の学生は、自分に合った通信制高校を探そう
不登校になった後に通信制高校に入学して、そのまま卒業できなかったという人は大勢います。そうならないために、どの通信制高校に通って自分が将来何をしたいかを考えて通う必要があります。
中学や高校で不登校になったからと言って、そのまま朽ちていくわけではありません。
これからの行動ですべてが変わっていくので、前向きに取り組んでいきましょう。