不登校のことについて相談したいけれど、一体どこに相談したらいいのかわからないと悩んでいる方に。
この記事では不登校になっている本人と、不登校の子どもを持つ親がそれぞれどこに相談すればいいか、おすすめの窓口とその特徴を紹介しています。
まずは不登校のことを相談できる窓口にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
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不登校のことを相談できる窓口の種類
- ひきこもり支援センター
- 教育相談センター
- チャイルドライン
- キッズひまわりホットライン
- 子どもの人権110番
- 24時間子どもSOSダイヤル
- 学校
- 精神科・心療内科のある医療機関
など
親は親、子どもは子どもに適した窓口がある
不登校のことを相談できる窓口はいくつもありますが、親や子どもがおかれている状況によっても、相談しやすい窓口は変わってきますから、自分自身の状況と重ねながら、参考にしてみてください。
親が子どもの不登校について相談したいとき
電話相談
24時間子どもSOSダイヤル
夜間・休日を含め24時間対応しています。
文部科学省の運営する、いじめやその他SOSに関する相談ダイヤルです。
下記のダイヤルに電話することで電話を掛けた所在地の教育委員会の相談機関へとつながります。
子ども、と名前がついていますが、子どもと親のどちらの相談も受け付けていて、時間を選ばず相談することができます。
【24時間子どもSOSダイヤル】
受付:24時間
TEL:0120-0-78310(なやみ言おう)
キッズひまわりホットライン
キッズひまわりホットラインは、子どもへのいじめや虐待、少年事件、非行、体罰、家族の問題などを弁護士に相談できる窓口です。
親も子どもも相談でき、相談の際は料金は無料で名前も言う必要はありません。
【キッズひまわりホットライン】
相談日時:毎週火・木・金曜日
受付:15:00~19:00(祝日を除く)
TEL:03-3581-1885
ひきこもり支援センター
ひきこもり支援センターとは、ひきこもり状態にある本人とその家族からの電話相談に応じ、相談の内容によって医療・保険・福祉・教育・就労などの適切な支援機関につないでくれる相談窓口です。
今どんな支援が必要で、そのためにはどこに相談すればいいのかわからないという方はこちらに電話することで適した支援機関を紹介してくれます。
【ひきこもり支援センター】
県によって連絡先が異なります、お住いの「県」の「ひきこもり支援センター」で検索し確認しましょう。
受付日時や時間も県によって異なりますが、9時~18時の間であることが多いようです。
教育相談センター
教育相談センターは幼児から高校生相当までの友人関係、いじめ、学校生活、不登校の悩み、発達障害、家庭内暴力、進路に関する相談などを、本人、保護者、教員などから受け付けています。
【教育相談センター】
こちらも県によって連絡先が異なります、お住いの「県」の「教育相談センター」で検索し確認しましょう。
受付日時や時間も県によって異なりますが、中には24時間受付している教育相談センターもあるようです。
直接相談
学校
子どもの不登校について相談しようと思うとき、まず最初に思い浮かぶのが通っている学校ではないでしょうか。
学校はこれまで子どもの様子を見てきたところでもありますから、学校生活での具体的な対応などを話し合うこともできるでしょう。
学校復帰を考えるうえでも、教員やスクールカウンセラーと連携をとっておくことが今後の対策にもなります。
精神科・心療内科のある医療機関
精神科・心療内科のある医療機関では、うつ病や発達障害などに対し他では難しい医学的な側面から働きかけ心の症状を治療することができます。
またカウンセリングによって子どもの心のケアを行うことができます。
ただカウンセリングを継続して利用することは経済的な負担になることもあるため気を付けましょう。
不登校の子ども自身が相談をしたいとき
電話相談
チャイルドライン
チャイルドラインとは18歳までの子どものための相談窓口です。
話を聞くのは「受け手」と呼ばれるボランティアの大人たち。
こんなことを相談してもいいのかな…というようなどんな些細なことでも、ただのおしゃべりでも、気軽にかけることができます。
名前や学校名も言わなくて大丈夫ですし、周囲の大人に許可なく電話のことを知られることはありません。
毎日ではありませんがチャイルドラインのwebページから、相談員とチャットで話すこともできます。
【チャイルドライン】
受付:毎日16時~21時(一部都道府県では時間を延長している場合もあります)
12月29日~1月3日はお休み
TEL:0120-99-7777
子どもの人権110番
子どもの人権110番とは、いじめや暴言、暴力を受けているけれど家族や先生には話しにくいというときに相談できる窓口です。
子どもの人権に関するすべての相談を受け付けていて、相談も無料です。
【子どもの人権110番】
受付:月曜~金曜 8:30~17:15まで
TEL:0120-007-110
24時間子どもSOSダイヤル
キッズひまわりホットライン
教育相談センター
も「親が子どもの不登校について相談したいとき」の項目でも書いたように親も本人もどちらからの相談も受け付けています。
SNS相談
電話よりもさらに相談者に負担がない相談方法として、SNSを活用した相談窓口というものもあります。子どもにとっても、高校生くらいであればすでにSNSに慣れ親しんでいることも多いため、手軽に相談をすることができます。
1818相談室
こちらは「子どものことで悩む親の相談に子どもが乗る」というコンセプトでSNS上に開設された相談サービスです。
TwitterやInstagramなどで「1818相談室」と検索することでアカウントを見つけることができます。
相談はすべてダイレクトメッセージでやり取りをし、24時間匿名での相談ができます。
相談員となっている子どもの多くは、自らもいじめや不登校の経験を持ったこうこうせいや大学生たち。
学生運営であるため相談員たちにも勉強や部活がありすぐの返信は難しいこともありますが、子どもの目線からのアドバイスがもらえる貴重なツールということもあり寄せられる相談も増えているそうです。
NPO法人てら
NPO法人てらでは、全国の不登校、引きこもりで悩む本人と保護者からの相談をフリースクール公式LINEで受け付けています。
1対1でのトークでの相談が身近なツールで行える手軽さがポイントですね。
公式アカウントから【@free-school】で検索をするか、NPO法人てらのホームページからQRコードを読み取ってLINEの友達追加をすることで相談を開始できます。
子どもが不登校の時親が気を付けること
今まで通りを心がける
自分の子どもが不登校になってしまった時、どう接したらいいのか不安になってしまったり心配になってしまうことでしょう。
しかしあえてそういった感情を表に出さず、いつも通りの接し方を意識してみてください。
子どもも自分が不登校になったことに対して周りの目が気になったり引け目を感じていたりします。
周囲からの視線の変化に敏感になっている時でもありますから、例えば、いつも以上に気を使われていると感じたりするとストレスになってしまうこともあります。
サポートをしたい気持ちが先行していろいろと考えてしまうこともあるでしょうが、特に初めのうちは「いつも通り」を心がけることで子どもが安心できる環境をつくることにつながります。
無理に何かをさせようとしない
不登校になり気持ちが落ち込んでいる時は、何をしようとしても気力がわいてこない状態であることが多いです。
ゆっくりと心が回復するのを見守り、自発的な行動をサポートするようにしましょう。
親が必要だと思うことよりも、まずは本人がやりたいことを優先して活動する意欲を取り戻していきましょう。
まとめ
不登校になった際にはどのような窓口に相談できるのか、窓口ごとの特徴と一緒にお伝えしました。
不登校を解決するためには本人と親で話し合うだけでなく、状況に合わせた支援を受けることもできます。
不登校は恥ずかしいことでもなく、人と比べて劣っているということもありません。
悩みを抱え込んでしまうのではなく、相談窓口を活用することで親にとっても子どもにとっても必要なサポートを得られることがあります。