不登校の中学生の多くがフリースクールに通っているのをしっていましたか。
不登校児童の数は年々増えてきており、文部科学省の調査によれば中学生全体の3.6%が不登校児とされています。
このように近年増加しつつある不登校児童を受け入れ指導、教育をしている施設の一つがフリースクールです。
この記事ではフリースクールについて詳しく解説しながら、フリースクールを選ぶ際に失敗しないためのポイントなども紹介していきます。
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フリースクールに通えるのは小学生、中学生、高校生
フリースクールに通うことができるのは小学生から高校生までの児童です。
基本的には一つのフリースクールに小学生から高校生までの様々な年代の子どもが通えるようになっていますが、中学生はほかの年代と比べて不登校になる児童が多いため、中には中学生だけを対象にしたスクールもあります。
フリースクールのしくみ
フリースクールは不登校の児童を受け入れている支援施設の一つで、公的な機関ではなく、個人や民間企業、NPO法人によって運営されています。
日本には約474ヵ所のフリースクールがあり、文部科学省の調査にも「学校以外において様々な活動を行うことができる場所や機会を確保することなど、学校以外の場での学習等に対する支援を行い、その社会的自立や社会参加を目指すことが必要である」と示されています。
つまりは国もフリースクールの重要性を認めているということなんですね。
フリースクールへの登校が在籍する学校での出席扱いにできる
実は、フリースクールへの登校は、自分が通っている学校での出席として換算することができるのです。
通っている学校での出席日数が足りなくなってしまったらどうしよう…と不安に感じてる方も、これなら安心することができます。
出席扱いにならない場合もある
フリースクールの登校が学校の出席扱いになるとお話ししましたが、すべてのフリースクールが出席扱いにしてくれるかと言えばそうではありません。
出席扱いになるのは地域の学校と連携している学校です。
出席に数が足りなくなると、受験などで不利になってしまう場合もありますので、気になるフリースクールがあれば、地域の学校と連携しているかどうかは事前に確認するようにしましょう。
受けられる支援内容はそれぞれのフリースクールによって様々
一言にフリースクールと言っても、学校のように決められたカリキュラムなどはなく、活動内容などはスクールによって様々です。
スクールごとの個性がありますので、子どもの状況にあったフリースクールを選ぶことが大切です。
フリースクールの種類
では、フリースクールにはどんな種類のものがあるのか見ていきましょう。
学校復帰よりも心のサポートに重きを置くフリースクール
学校に復帰することを第一の目標にするのではなく、子どもが日々をいきいきと過ごせるように自信や前向きな気持ちを取り戻すことを目標とするスクールです。
先生や仲間との交流によって、子どもが安心できる居場所づくりを目指します。
学校復帰に向けて学力面の支援に注力するフリースクール
学校への復帰を目標とする子どものサポートに力を入れるスクールです。
不登校中も学校の授業に遅れないように、個別指導を行います。
障害のある子どもの支援に特化したフリースクール
学習障害や発達障害が要因となって勉強することが難しかったり、人間関係作りが難しい児童に対して、専門家のサポートを受けられるスクールです。
心や体に疾患のある子どもをサポートできるフリースクール
心や体に疾患を抱えた児童を受け入れているスクールです。
医療機関と連携した支援を受けることができるのが特徴です。
スタッフが自宅に来て一緒に過ごす出張型フリースクール
児童がスクールに通うのではなく、スタッフが自宅に訪問し交流するスクールです。
子どもの興味のある遊びなどを一緒に行う中で、家の外に出るための意欲を回復することを目指します。
通信制高校やサポート校と連携しているフリースクール
小学生、中学生が対象で、通信制高校やサポート校によってつくられたスクールです。
時間割が組まれているスクールもあれば自由に自分のペースで勉強できるスクールもあります。
高校生も指導する講師が勉強を教えてくれるなど、進学を見据えたサポートを受けられます。
サポート校とフリースクールはどう違う?
サポート校という言葉が出てきましたが、フリースクールといったい何が違うのか解説します。
入学資格が必要かどうか
まず、入学資格が必要かどうかが違います。
サポート校は通信制高校に在籍する生徒の支援を行うことがメインの取り組みです。
入学資格として、中学校卒業見込み者、中学校卒業者、通信制高校在籍者などが設定されています。
一方フリースクールには入学資格がなく、幅広く児童を受け入れているのが特徴です。
学習支援か心のケアか
サポート校は前述の通り子どもの学習面に重きを置いたサポートを行います。
フリースクールでも学習支援に力を入れているところもありますが、どちらかと言えば子どもの居場所づくりや、精神面のケアなどをサポートする目的のものが多いです。
フリースクールからの高校進学は可能か
フリースクールに通っていても、通常の学校の授業よりは遅れてしまうのではないか、高校受験をする際に不利になってしまうのではないかと心配している方もいるのではないでしょうか。
フリースクールでも、学校の授業に遅れないくらいの基礎学力の維持をサポートしているスクールはあります。
しかし、高校受験の対策まで支援しているスクールは少ないといえるでしょう。
レベルの高い高校への受験を考える際には、フリースクールでの学習だけでは十分ではないと感じるかもしれません。
フリースクールの選び方
では実際フリースクールを選ぶときにはどんなポイントに気を付ければいいのか見ていきましょう。
資料請求してみる
フリースクールの情報はホームページでも確認することができますが、中でも気になったスクールがあれば資料請求してより詳しいところまで見るようにしましょう。
手当たり次第に資料請求すると目を通すのが大変になってしまいますので、ある程度絞り込んでからの方がおすすめです。
不登校改善の実績をチェック
子どもの学校復帰を目指す場合には特に、そのフリースクールの不登校改善の実績を確認しほかのスクールと比べるようにしましょう。
不登校改善のための支援に長けたスクールかどうかを、判断の一つの基準としてみましょう。
施設ごとに個性の出るイベントごとをチェック
フリースクールは施設ごとに活動内容が異なります。
季節ごとにイベントを用意しているスクールなら、その内容にどのような違いがあるか見て、より子どもが楽しめそうだと感じられるどちらかなどを考えながら資料に目を通していきましょう。
また、特別な行事だけでなく毎日の活動の内容なども忘れず確認しておきましょう。
学校での出席扱いになるかどうか
これはすでにお話ししていましたが、フリースクールには地域の学校と連携しているところもあればそうでないところもあります。
学校の出席扱いにしてくれるのは地域の学校と連携しているフリースクールですから、気になるスクールが出席扱いにしてくれるかどうか、しっかり確認しておきましょう。
施設に面談を申し込む
ホームページと資料請求で気になるスクールを絞り込めたら、面談を申し込み実際にスクールに行ってみましょう。
資料だけではわからない施設内の雰囲気やスタッフの印象などを確かめることができます。
職員の対応に納得できるかどうか
面談の際、職員の対応に納得できるかどうか、例えば質問に対してあいまいではなくはっきりとした返答をもらえるかどうかなどを確認しましょう。
費用の話や子どもへの具体的な支援の話で濁されることがないか、誠意のある説明をしてくれるかどうかに注目しましょう。
職員の子どもへの接し方をチェック
施設に入る際スタッフと子どもたちが交流している場面を見ることがあれば、その接し方などに問題がないか確認しましょう。
またお子さんも一緒に面談するなら、スタッフのお子さんに対しての対応が問題ないかどうか見ておきましょう。
大切なお子さんを預ける施設のスタッフがどのような人か、実際に会ってみなければわからないことも多いはずです。
まとめ
不登校の子どもを支援するフリースクールについて解説しました。
フリースクールはその施設によって個性があり、活動内容も様です。
実際に通うことになるのはお子様ですから、子ども自身が安心して自分らしく過ごせる環境とはどんなものかを考えながら施設を選んでみるといいでしょう。