不登校の女子中学生が抱えやすい悩みとは?不登校の要因とその対策について

自分の娘がなぜ不登校になってしまったのか。
これからどうやって支えてあげたらいいのかわからなくて不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。
この記事では不登校の女子中学生がかけやすい悩みとはどんなものか、そしてどうすれば子どもを支えてあげることができるのかの対策について解説しています。

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一般的に不登校の要因と言われるもの

まずは一般的に中学生が不登校になる要因についてみていきましょう。

いじめなど人間関係のトラブル

人間関係のトラブルとは、いじめのように特定の誰かとの人間関係に問題が生じていたり、友達と仲違いするといった友人関係の悪化などのことです。
不登校の要因としてまず思いつくのがこの人間関係のトラブルではないでしょうか。

集団生活のストレス

集団生活へのストレスというのは、特定の誰かとの関係の悪化というよりは、クラス全体に馴染めない、周りに気を使いすぎて心は疲弊してしまうなどの理由で集団生活事態に苦手意識を持っているような状態です。

勉強に関する不安

勉強に関する不安というのは、学校の授業についていけない、手を抜いているつもりはないのになかなか結果が出ない。
そういった理由で自信を失い、学校へ行くことに消極的になってしまっている状態です。
勉強に関する不安の延長には、自分は勉強ができないからいい高校にも行けないのではないか、なりたい職業にもつけないのではないかという将来に関する不安があることもあります。

家庭内の不和

実は学校での出来事だけではなく、家庭の不和などのも不登校の要因となることがあります。
両親と仲が悪い、兄弟姉妹と仲が悪い、または親同士の仲が悪いというような状況の時、子どもにとって家庭は落ち着ける居場所ではなくなってしまいます。
学校は子どもにとってただ友達に会える場所ではなく、子どもなりのコミュニティの中で様々に気を遣ったりしているもの。
その疲れた心を癒せる場所がなくなれば、子どもの心はどんどん疲弊して次第に学校へ行く気力もなくなってしまうのですね。

不登校の女子中学生が抱えやすい問題

中学生の不登校についての主な要因についてお話しましたが、ではその中でも女子中学生かけやすい問題にはどのようなものがあるでしょうか。

女子のいじめは陰湿

人間関係のトラブルの中にいじめの問題がありますが、男子は比較的わかりやすいいじめをするのに対して、女子のいじめは陰湿になることが多いです。
男子にようにあからさまでない分担任でさえもなかなか気づけないことがあります。

中学生のスマホ所持率は6割以上

最近はスマホを持っている中学生も増えていて、なんと中学生全体の6割がスマホを所持しているとも言われています。
持っていないほうが少数派となっているのですね。
それに伴いSNS上のコミュニティも作られ、陰で誰かの悪口を言う、同じSNSのグループに入れてくれない、みんながSNSで連絡を取って遊びに行く中自分だけ誘われないというような、外からはわかりにくいいじめも起こりやすくなっています。

親の過干渉・不干渉で不安になることも

女子は男子より精神年齢の成長が早いといわれますよね。
人の気持ちを察したり空気を読んだりする力が育っているため、学校の人間関係だけでなく、時には親が子供に向ける感情についても敏感に察知しています。
心配のあまり過干渉になってしまうことによって、親の不安に思う気持ちを感じ取って焦ってしまったり、逆に不干渉だと、自分は期待されていない必要とされていないんじゃないかと落ち込んでしまったりするのですね。

中学生のいじめの主な要因となるもの

不登校の理由として挙げられやすいのがやはりいじめの問題です。
そこで中学でいじめにあいやすい子どもの特徴についてみておきましょう。

反撃してこない性格

まず、いじめられても反撃ができないような性格の子どもはいじめの対象にされやすいといえます。
例えば、弱気で引っ込み思案だったり、シャイな性格の子のことですね。
強気な子がいじめられないというわけではありませんが、反撃できる子であればいじめっ子も長くいじめ続けることはしません。
逆に内気な子に対しては一度いじめが始まると長引くことも多いです。

周囲と比べて少数派な外見

周囲と比べて少数派な外見というのは、例えば他のみんなよりかなり背が低い、高い。
周りの子より太っている、もしくは痩せている。
それから衣服など身だしなみが不潔に見える。
このように人と違う変わった特徴などがある場合などにいじめの対象とされてしまうことがあります。

能力の差

能力の差というのは、例えば成績が悪い、走るのが遅いというようなことを指します。
勉強ができるほうがえらい、スポーツができたほうがえらいというようなヒエラルキーによって弱い立場に位置付けられてしまうことでいじめの対象になってしまうことがあります。

特殊な境遇

特殊な境遇というのは、例えば学年の途中から転校してくるような場合のことを指します。
クラスのどのグループにも所属していない弱い立場であることで、いじめの対象にされてしまうこともあります。

対処法

学校で起きていることに親が介入することはなかなか難しいものですよね。
そんな中でも親はどのように子どもを支えてあげることができるのか。
その対処法について見ていきましょう。

家庭を子どもの安心できる場所にする

まず、家庭を子どもの安心できる場所にしてあげることが大切です。
兄弟姉妹の仲家族の仲に問題がないか改めて思い返してみましょう。
すでにお話ししていたように、家族関係次第では子どもは学校でのストレスを癒すことができたり、反対にストレスを開放できずにため込んでしまうこともあります。
また部屋などをある程度整理整頓して、リラックスできる空間をつくるのも大切です。

専門機関を頼る

親が自分たちだけでは解決が難しいと感じる問題があるときには専門の期間を頼ることも一つの方法です。
親がストレスを抱えた状態では子どもに向き合うのもむずかしいですよね。
向き合いたい気持ちはあっても心、もしくは体がついていかないなんてこともあるかと思います。
子どもの不登校について電話相談できる窓口などもありますので、もう抱えきれない…と思う前に一度窓口に相談してみるのもいいでしょう。
子どもだけでなく親にだって支援が必要な時があります。
親の不安な気持ちは子どもにも伝染していくこともありますから、まずは親が子供に前向きに接することができるよう必要に応じて専門機関を頼りましょう。

子どもの外見に気を使ってあげる

先に説明したいじめの要因となりやすい外見に当てはまるところはないか一度お子様の状況に照らして確認してみましょう。
もし当てはまることがあれば可能な範囲で整えてあげるようにします。
例えば健康的な体系維持をサポートする、髪の毛を手入れしたり衣服や靴が極端に汚れてしまっているときはそれを整えてあげるようにしましょう。

子どもに成功体験をさせて自信をつけさせる

勉強や運動に限らず、子どもの行動に対してほめてあげることを意識しましょう。
その際は結果よりも、どちらかというと過程に重きを置いてほめてあげるようにします。
勇気を出してやってみたことがえらい、頑張ったね、というように、成果ではなくその行動に対してほめてあげることで、もっとやってみようという子どもの意欲を取り戻すことにつながります。

不登校の子どもに対してのNGな対応

サボってはいけないと責める

不登校の子どもに対してサボってはいけない、甘えてはいけないというように責め立てることは逆効果。
早く学校に復帰してほしいという気持ちもあると思いますが、子どもはサボっているつもりも甘えているつもりもありません。
無理に学校へ復帰させてしまえば、余計にストレスをためて余計に学校へ行きたくない気持ちが大きくなってしまうでしょう。
焦ることなく、子どもの心のケアを優先することが大切です。

子どもの話をさえぎってしまう

子どもが話している時は途中でさえぎったりせず、まずは最後まで聞いてからこちらも話始めるようにしましょう。
話をさえぎる行為は子どもには否定されたように感じたり、理解してくれていないと感じる要因にもなりますので気を付けましょう。

腫れ物に触るような態度

不登校の子どもは、自分が不登校であることに引け目を感じていることがあります。
そんな時親から腫れ物に触るような対応をされれば、さらに傷ついてしまうことにもなりますから、親もできるだけ平常心で、普段通りのコミュニケーションを意識しましょう。

まとめ

不登校の女子中学生が抱えやすい悩みとその対処法について解説しました。
親が子どもの周りで起きていることにすべて干渉するのは難しいです。
しかし、子どもにとって親、そして家庭は最も大きな支えとなれるものです。
そのためには親も、必要に応じて専門機関を頼るなどして、一人で悩みを抱え込みすぎないように気を付けなくてはいけません。