突然ですが、私には兄がいます。
男の子二人に女の子一人の「三児のパパ」です。
そんな兄は、子どもに、自分の給与明細を見せていると聞き大層驚きました。
※本ページにはPRが含まれます。
目次※クリックで見たい所へ移動できます
その事実を知ったキッカケ
年始に実家へ帰省した際、兄の子である甥っ子に、こんなこと聞かれたのです。
小学校4年生の甥っ子から「所得税」なんて言葉が出て来るとは思わず、「おばちゃん」と呼びやがったことへの怒りも出て来ないほど驚きました。
聞くところによると、「パパが給与明細を見せてくれるから、知ってる」とのこと。
甥っ子の疑問の意味
どうやらお年玉をたくさん貰えて浮かれている時に、不意に父(兄)の給与明細のことが脳裏をよぎったらしいのです。
という思いから、「所得税って何に使われてるのか?」って疑問を持ち、「大人は嫌じゃないのかな?」「取る意味あるのかな?」といろいろ考えるようになったそうなのです。
いやぁ、ウチの甥っ子賢いわぁ(叔母馬鹿)。
…と、ここで話が終われば、兄の一風変わった教育方針が判明したのと、そのことが功を奏して甥っ子の政治への興味関心が向上しただけで済んだのですが…。
義姉に怒られた
私は、甥っ子が「父親の給与明細を見る」という行為から新しい疑問をいだき、新しい興味関心を引き起こされたことは、とても良いことだと思いました。
兄は「どうだ、俺はこんなに稼いでるんだぞ」と自慢するために見せているわけではなく、むしろ何の方向付けもしないで、ただ見せているだけというスタイルにしているのも良いなと思います。
二番目の甥っ子は、「こんなにお金貰ってるのに、何であまりお菓子買ってくれないんだろう?」って疑問が出たらしいですし、子どもの個性を見るのにも良い手法だなと感じました。
だから「パパ面白いことしてくれるね」って甥っ子に言ったんです。
それから数ヶ月後、義姉から怒りの電話がかかってきました。
義姉からの電話で気づいたこと
義姉は「子どもにお金の話なんて!」という考えから離れられていないようで、どうやら給与明細を見せるという行動は、兄の独断らしいのです。
「あんなの普通の親がすることじゃないでしょ?」とブチ切れてる義姉は、これまでにもずっと反対の意を唱えてきて、それでも給与明細を見せ続ける夫に不満が溜まっていたのでしょう。
「おばちゃんは面白いねって言ってたもん!」と甥っ子が反論したことで、怒りの矛先が私にも回ってきた。そのことは正直どうでも良いのです。
兄の一風変わった教育方針の是非も大した問題ではなく。
一番の問題は夫婦間での相互理解がなされてないことだと気付きました。
そして、甥っ子たちは大丈夫かな…と心配していたところ、ついに先日事件(?)が起きました。
今度は甥っ子から電話が来た
ある日の昼間、甥っ子から電話がかかってきたのです。
という用件でした。
聞くのはやぶさかでないですが、なぜ私なのだろうと思い尋ねてみると、
と。
胸が締め付けられる思いでした。
小学生の男の子が、自分の抱いた疑問を、自力で調べて、それを発表したいのに。本当なら一番聞いてほしい人はパパかママのはずなのに。
「別にママには聞いてほしくないし」というその言葉が、ただの強がりだったらいいのですが、反抗の始まりだったら怖いなと思います。
義姉は旦那の酔狂へ不満を言ってるだけのつもり、兄は嫁のお小言を聞き流してるだけのつもりかもしれませんが、子どもの反抗期の下地作りとなってしまっているように感じました。
教育方針は夫婦で統一しておかないと反抗期に悪影響が出るかも?
私自身には子どもがいないので、子どもを育てる上で大事なことなど分かるわけもありませんが…。
少なくとも、父親と母親とで言ってることが違うと、子どもが大層混乱するのは分かります。
下手すると、両親が言い争いするのを回避したくて、肝心なことほど親には言いたくないと思うようになる可能性もあります(私がそうでした)。
夫婦の問題は第三者が口出すとこじれるだけですし、人の子どものことで「私が何とかしてあげたい」とか思うのもおこがましいことだと分かっています。
反抗期なんて何もなくても突入するものですし。
でも「あの頃は若かったな」と後で笑える程度の反抗期で済むか、本気でシャレにならないことまでやっちゃう反抗期になるかは、家庭環境が左右するとも思うのです。
「凄いね、よく調べたね!また何か調べたらおねえちゃんに教えてね」と甥っ子に電話越しで言ってあげることしか出来ないのが、大変歯がゆいです。
私は、「ねえ、おばちゃん!」ってまた電話かけてきてくれるのを待つしか出来ないのでしょうか…?